こんにちは!カウイエの新居延です!
今回は札幌市におけるマンションの管理費・修繕積立金
についてのお話ができればと思います。
マンションの購入を考えられている方であれば毎月かかってきてしまう管理費・修繕積立金は
少しでも抑えたいという方が多いと思います。
しかし、必ずしも安いものがいいというわけでもないということが今回お伝えしたいことになります。
そして今回はそんなマンションの管理費・修繕積立金について少しでも理解を深めていただければと思います。
まず初めに管理費・修繕積立金についての軽い説明ですが、マンション管理費とは、マンションの共用部分を
維持・管理するために使うお金です。
共用部分とは、エントランスや共用廊下、宅配ボックス、エレベーター、ゴミ置き場などが挙げられます。
その内訳の多くはマンションの日常的な管理・清掃を担当する管理人の人件費です。
この共用部の管理を管理費として所有者全員で負担することになっています。
一方で修繕積立金とは、マンションの大規模な修繕に備えるお金です。
一般的に、マンションでは10年スパンの長期的な計画に基づき、エントランスや外壁、廊下、屋上など、
共用部分の経年劣化や不具合に対する大規模な修繕が実施されます。
また、時代とともに変化する居住者のニーズや、資産価値の向上を図るための
リフォームも必要になることが予想されます。
例えば、エントランスへのスロープの設置、階段または廊下への手すりの設置などに代表される
バリアフリー工事や、耐震診断、耐震工事などが挙げられます。
このように一定年数の経過ごとに計画的に行う修繕、
または不測の事故その他特別な事由により必要となる修繕・改修などに使います。
続いてここからは札幌市の管理費・修繕積立金の平均についてのお話です。
札幌市のマンション管理費は1㎡あたりの平均額は 146 円になっており、全国のマンションの管理費の平均は、
1㎡あたり月額約158円のため比較的抑えれているのがわかります。
一方で修繕積立金は国土交通省のガイドラインによると、専有面積当たりの修繕積立金の平均は、
建物が20階未満の場合252円~335円/㎡・月、20階以上の高層マンション
においては338円/㎡・月とさらに上がります。
そしてこれから先に起こることとしては大きく分けて3つあります。
一つ目は築年数が経つほど建物の劣化が進むため、修繕が必要な個所が増えること。
二つ目は築年数が古い物件では入居者も高齢になり修繕積立金が足りていない場合もあること。
そして最後は建築費、人件費、資材価格、光熱費、物流コストなどの
物価上昇が要因として修繕積立金が上がるということです。
これらを踏まえると今は管理費・修繕積立金が抑えられていても将来上がる可能性や一時金を徴収されることも
考えられるため長期的に見て物件を判断する必要があります。
以上のことから管理費・修繕積立金は安ければ安いほど良い、
というわけではないことはお分かりいただけたと思います。
マンションを購入する前に、管理費が何に使われているかをチェックしてしっかり対策しましょう!